バックキャスト

 backcastとは、ある事柄において将来の目標や課題解決の到達点を定め、未来から現在を振り返り、今何をなすべきかを考える発想法のことです。

最近の各種の環境(経済だけでなく自然等も)を考えると、変化が激しく先行きが見えません。

この様な時には、過去の経験則や成功事例が役に立ちません。

 バックキャストの長所は、「飛躍的なアイデアが生まれる」「選択肢が増える」「既存の利害関係がなくなり新たなパートナーシップが産まれる」

一方短所は、「解決方法に実現不可能なものが出てくる」「短期的には利益に繋がらないことが多い」

 今までの発想は、forecast(フォーキャスト)で良かった。

分かり易いのが「ウェザーフォーキャスト(天気予報)」。

バックキャストと反対で、過去のデータや実績を基に未来を予測するものです。

トヨタの「改善運動」などはまさしくこれです。

対してトヨタの「ウーブンシティ」はバックキャストなのです。

 今後は、決断と実行が素早くできる中小企業こそ、「バックキャスト」の発想を持ち、常に『未来のあるべき姿』を忘れず、トライ&エラーを繰り返す事が生き残る秘訣だと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

前の記事

負債のてこ作用

次の記事

M&A