一苦二楽三乞食
この言葉の意味がすぐ分かる人は、商家の出身で且つ親の教育が行き届いている人です。
一般的なサラリーマンの人達には無縁の言葉なのです。
古の彼方から語り継がれています。
起業した一代目は「苦労」して、それを継いだ二代目は「楽」をして衰退に向かい、三代目になったら「乞食」になるとの戒めの言葉なのです。
経営して30余年、私の身の回りを見ると、三代続いた人はいなくて、二代目の人がほとんどです。
いろんな業種の方がいらっしゃいますが、2代目で倒産するか、現状維持の人が大半です。
逆説的ですが、事業承継をするときには、一代目の業績悪化時に引き継いだ方が、後々良くなる気がします。
ただその時には、身内が火中の栗を拾うとはしないものです。
幸い現状では、しっかりとしたベテラン従業員のお陰で、息子達の会社も何とかやっていけています。
しかし、何時でも『まさか』は生じます。
この事を肝に銘じ、息子達は今以上に節約し勤勉に働かなくてはなりません。
「過去の延長線上には、未来はない」
将来どういう会社にしたいかを思い描き、未来から逆に現在へと思考し、出来る事から実行する。
滅多にないことですが、(二代目で大成長させた)会社になって欲しいものです。