断捨離の効能
200冊ほどの本の断捨離が済みました。
タイトルと、中身をパラパラめくりながら、若手社員の顔を思い浮かべながら、50冊ほど配り終え、残りは廃品回収へと出しました。
整理しながら、私が再度読んでみようと思った本が有りました。
「澁澤栄一翁の論語処世訓」評言社 昭和48年5月10日に初版が発行されていました。
本の裏表紙に『1984年8月3日 読了』と私の文字が。
会社を辞めて独立しようとしていた丁度2年前でした。
澁澤栄一は2024年度に20年振りとなる紙幣の刷新上の人物です。
1万円札の顔となるのです。
読み返しながら、自分が大して成長してないことが分かり、改めて謙虚になれました。
至る所に赤線が引いてありました。
その中でも特に強く引いてあった文章や語句。
「実践躬行」(じっせんきゅうこう)・・・自らの意思で実際に行動、実行して見ること。口だけでなく、実際にやってみることの大切さを言う言葉。
「規矩準縄」(きくじゅんじょう)・・・物事や行為の標準・基準になるもののこと。規→コンパス、矩→指金、準→水準器、縄→墨縄
「毎日の生活において、道理を踏み誤らないようにしていれば、それが人格の修養となる」
「日常の仕事、生活と人格の修養は並行して行えるものである」
「青年には青年相応の、老人にはまた老人相応の人格というものがある」
大抵は一重の赤の直線で引いていましたが、二重に波戦で引いた箇所が有りました。
『人間には遇不遇があるが、それは問題ではない。あくまでも自分の力に自信を持ち得るように、実力を培っておけば道はおのずからひらける』
36年前の自分を思うと、とても不思議な感覚に襲われました。