第二の創業
創業者の次を担う二代目が、パッとしなかったり、会社を倒産させるリスクが高いのは、論理的にも分かります。
基本的に創業時5年前後が一番辛い時です。
その時には、大体において二代目は幼く、苦労の感覚は理解できません。
5年を過ぎた頃から軌道に乗り始め、生活も安定してくるとともに二代目もその環境で育ちます。
そして、良い面しか知らなくて跡を継ぐのです。
そうすると、普通であれば現状維持を行うようになります。
この時点で一気に衰退がはじまります。
理由は簡単です。
今まで行ってきた30年間の仕組みなど、最近の技術進歩によるデジタル化等により一気に陳腐化するからです。
今まで問題にもならなかったことが、法律で禁止されるなどもどんどん出てきます。
では、二代目はどうしたら良いのでしょうか。
先ず自分を追い込むことです。
これの手っ取り早い方法は、大きな借金を背負うことです。
私が連帯保証していた借金は、全て子供達に変更しました。
少なくとも私の創業当時の10倍以上は借り入れたことになります。
この逃げられない状況こそが、創業者の立場に立ったことなのです。
大変な苦労でしょう。
それでも、ゼロからのスタートアップ企業に比べると、「信用」「資本」「顧客」「実績」等がはるかにあります。
最終的に私の代では売上高が10億円を少し切りました。
せめて親父を超えるようにと、10億円を目標にしては「第二の創業者」とは言えません。
社員に夢を与えるためにも、『100億円』は目指すべきでしょう。