ほんの少しの支え
取引先から、スーパーリーグの開幕戦にあたるチケットを頂きました。
福岡市内のレベルファイヴで、サンウルブズ(日本)対レベルズ(オーストラリア)の試合が行われたのです。
ペア券でしたので、共にラグビーのコーチをしていた知人を誘うことにしました。
彼は家庭でも会社でもいろんな困難に直面しており、その相談を私が受けていました。
一年に一度の仲間達との飲み会にも欠席との報告も受けていました。
家に籠りきりと聞いたので、外に連れ出すこととしたのです。
会場へ着くまでの時間近況を聞きました。
雰囲気が「何故自分だけがこうなるのか?」と非常にネガティブ感を感じました。
そこで私は自分の体験を語りました。
かなり珍しい病気の舌の手術を2回も医者が失敗し、母親が突然強度の鬱病に罹り入院し、その病院で自死しても責任を病院側に問わない署名をさせられた。
そんな時に熊本の震災があって、2店舗のみならず実家も大きな被害にあった。
流石に私もその時には「何故自分だけがこんなめに・・・」
それらのことがどうなったかというと、3回目の手術で成功し、震災の強烈なショックで母親の鬱病が治り、自宅は大工さんが兄弟にいる隣の人が購入してくれて、店舗の修理費はグループ補助金のお陰で国が7割負担してくれることに。
今や拙宅から数分しか離れていないホームに住む両親は「自分達は孫やひ孫も遊びに来てくれて本当に幸せ」と繰り返しています。
『万事塞翁が馬』よと彼に言いました。
「そんな事が有ったんですか?自分の場合はまだましですね。」
少し元気になってくれたようで嬉しく感じました。
会場に着いて、魔ダムが二人分のおにぎりとお茶を準備してくれたことを彼に言うと、本当にびっくりした顔をして、彼の奥さんも二人分のおにぎりとコーヒーを用意してくれていたのです。
お互い笑いながら、「いい嫁さんを持ったな」と。
そろそろ、『魔』を『真』に変えてもよいかなとも思いました。
ゴールポスト真裏からの観戦でした。
ダイナミックなトライを3度も見れてとても興奮しました。
結果は36-27でウルブルズの勝利。
彼に「年初から縁起がいいやん」と言うと、とても嬉しそうに何度も頷きながら「そうですね、そうですね」