罪は重い
政府が「貯蓄から投資へ」と大々的に後押ししてから、かなりの年月が経ちます。
NISAなど、正しくそれに当てはまります。
年金がだんだん減らされたり、支給時期が遅くなったりする割には、退職後に思った以上の長生きが待っています。
そこには、かなりのお金が必要となります。
定期預金の低金利等を考えますと、自ずと株式投資や債券投資等に向かわざるを得ません。
私のように30年以上の投資経験で辛酸を知り尽くしていれば良いのですが、免疫のない初心者も数多くいます。
昨日、この流れを左右する出来事がありました。
ソフトバンクの上場です。
株式を購入したのは、国内の個人で9割を占めたそうです。
今までの例に無く、TVコマーシャルをしたり、強気の高値での値決め等話題満載でした。
結果は、1500円で購入した株が、終値で1282円と15%の大幅下落となりました。
通常では、新規上場株は、上場時はかなりの値上がりになります。
今年のIPOでも9割以上が、上場時は値上がりです。
ソフトバンクグループは、2兆6千億円もの資金を手に入れましたが、多くの人々が損していることとなりました。
私も、大手証券会社にかなりの数量を頼んでいました。
迷いがありながらの応募でしたので、通信障害が出た時点で全てキャンセルしました。
初心者のこれからの行動が注目されます。
貯蓄に逆戻りになるようなら、その罪はかなり重いと思います。