情けなくはない
一昨晩4か月ぶりにぐっすりと眠ることができました。
自然と目覚め、セコムのアラームを切り階下へ。
東側の窓にかかるカーテン越しに漏れてくる光で
良い天気と想像がつきます。
それから私の仕事場であるリビングの雨戸を、
ゆっくりと音をたてないように開ける。
一斉に冷気が部屋の中に入ってきました。
左手の公園を見ますと、緑の生い茂った木々の葉の隙間から
金色の太陽が光の矢を私に向かって放ってきました。
時折虫の音が聞こえてくる静寂の中で
思わず「永かったなあ」と呟きました。
遡れば今年の5月から一昨日まで
「衝撃→疑念→怒り→苦しみ→悲しみ→絶望→光明→決断」を体験したのです。
ここで一番重要な転機となったものは、
いろんなものを削ぎ落とした『本当の心』に向き合ったことです。
そこがはっきりしてくると、「怒り」がだんだん薄れ
悲しみに変わってきました。
ベッドに仰向けに寝ていて、「涙」が止め処なく流れ落ちるのです。
『嗚咽』というものを人生で初めて経験しました。
どれくらいの時間そうしていたかはわかりません。
不思議と枯れるというか、出なくなりました。
自然とシャワールームに足が向き、
強めの水滴で顔から体全体へと浴びていくと
とても心地よく、憑き物が取れていく感覚でした。
部屋から出てバスタオルで頭を拭き出した頃には
すでに二つの選択肢と決断が出来ていました。
すっきりしてスマホのヤフーの記事を見ますと
面白いものですね~~、今の私に直接語り掛けてくれたかのような
内容が掲載されていました。
タレントの小西博之が癌に侵され、「余命ゼロ」を宣告された時から
奇跡的に回復した今までのことでした。
衝撃度は私の比ではないと思いますが、心理の過程が驚くほど似ていました。
支えとなった師匠である萩本欣一氏の言葉。
「人生は50:50。幸せや不幸せも同じように来るんだよ。
でも悪いことも受け入れるんだよ。そうすれば必ず良い方に転ずるからね。」
「悪いことに会ったり、失敗したら、落ち込め、泣け、受け入れろ」