清濁併せ飲む
小さいながらも会社の経営者というものは、
一般的なサラリーマンに比べて
大きな数多い諸問題にぶち当たる確率は高いと思います。
経営者の資質に関していろんな意見がありますが
私は経験上「ナニクソ負けてたまるか」の気持ちが一番
重要だと述べてきました。
そのうえで、問題を乗り越える能力と『胆力』が必要なのです。
しかし、このような気持ちも自分一人のためだけだと
強くもならないし、継続も難しくなります。
ここでやはり、「愛する~」人が登場するのです。
子供でも、親でも、配偶者でも良いのです。
しかし、それすらいない人や、
若しくはそのような人が信頼できなくなった場合は
自分を保つだけで精一杯になります。
その時にはどうするか?
私は敢えて『濁』を飲むことにしようと思います。
自分を汚れさせるのです。
汚濁の中から這い上がってこれたら、
それこそ男として一人前だと思います。
自分のくそ真面目という欠点で辛い経験ばかりしたので
愚息達には「清濁併せ呑む」意味を込めて
『弘』と『寛』の文字を名前に付けました。
彼等もサラリーマンを辞めて、経営者の道を進んでいます。
私がいなくなった後で、如何に「濁」を経験するか
わかりませんが、「濁」を飲み干し
迷ったら、楽な道より「困難な道」を選んでいけば
大きな『漢』になれるでしょう。