シンプルにシンプルに
何時も事業経営について考えていますと
時々迷路に嵌り込みます。
その時々に、偉人の言葉や古典の要諦を見直し
前向きな平常に戻るまで時間がかかることがあります。
嘗て吉田拓郎が何故フォークシンガーになったのかを問われ
「女にもてるため」と答えました。
至極名言です。シンプルさが返って奥深さを感じさせます。
では、「事業」とは、あるいは「経営とは」と問われた時に
どう答えるのが腑に落ちるのでしょう。
私は、『如何に投資して如何に回収するか』という
答えが一番シンプルで全てを包括している気がします。
そう思うと、社会人になって間もない28歳から
株式投資を始めた私が脱サラを決意したのは
必然だったような気がします。
振り返ってみますと、この3年間、
事業に毎年およそ2億円ずつ投資していることになります。
臆病で用心深い私がいつの間にか・・・。
それでも自分の中では、大胆とか一気呵成とかの意味合いは
全然ありません。安全に、守りを固めての意識の方が強いのです。
不思議なその解は、孫子の「勢篇」にあります。
『善く戦うものは、之を勢いに求め、人に責めずして、之が用を為す』
巧みに戦うものは、戦闘に突入する勢いによって勝利を得ようとし
兵士の個人的勇気に頼らずに、軍隊を運用する。