共通項
日本国内の二輪業界における、新車出荷台数が
恐らく今年は30万台になると予想されているのは
既述しました。
つまり、ピークの1982年330万台の約10%の市場規模に
なってしまうということです。
弊社が取引をしているヤマハ発動機(株)は、
もともと楽器で有名なヤマハ(株)から
1955年に派生した会社です。
現在では出藍の誉れ宜しく、売上高ではヤマハ(株)が4000億円で
ヤマハ発動機(株)はその4倍です。
この二社の共通項は、趣味性の強い「不要不急品」の
メーカーであることです。
それ故、少子高齢化や、不況の影響をもろに受けます。
面白いことに、二輪業界と同じで
アコースティックピアノの国内出荷台数は
1980年がピークで30万台。
現在は15000台。何と5%に落ち込んでいるのです。
二輪業界より先に市場縮小が始まった楽器業界。
この動向を見極めていけば、二輪業界における
将来の勝ちパターンは自ずと見えてくる気がします。
サラリーマン時代の会社の九州営業部ビルの
たまたま近くにあったということで、取引を始めたヤマハです。
しかし思い返せば、現在も小企業の弊社が存続しているのは
あまりの環境激変の業界に、身を置いたことに尽きます。
ドキドキしながらも、既存の秩序がひっくり返る可能性が大きな
この二輪業界に今いること自体に、私の運の良さを感じています。