子育ての難しさ
先日、知人が亡くなり通夜の席に行きました。
読経が終わり通夜ぶるまいになった時に
その故人を偲んで思い出話を順番にすることになりました。
その中で、故人の長男になった時に驚きがありました。
「私は幼い頃からずっと父が嫌いでした」
故人は、優良中小企業の二代目で、背は高く男らしい顔立ちで
お酒も強いときたら女性が放っとく訳がありません。
家庭を顧みず、夜な夜な飲み屋のはしごを続け
数多くの女性と浮名を流し、結局離婚することに。
ところがこの続きが更に驚きでした。
「今ではこんな父に感謝しています。高校時代に絶対に
父の会社は継がないと思ったし、父の会社の何倍もの会社を作ってやると
心に誓い、今では会社を3社持っています。」
かなりグレタそうですが、今では立派な経営者になっています。
40歳そこそこで、そこまでなったのですから大したものです。
親父への憎悪を前向きなエネルギーに変え、突っ走る。
今時の経営者にしてはかなり迫力がありました。
相当苦労しているのでしょう。
二代目育成の研修に通わせたり、日々経営心得等を
伝授したりした方が良いのか、この彼のように
敢えて反面教師になった方が良いのか
子育ては本当に難しいものです。