合従連衡
つい最近、銀行の競争について述べましたが、
銀行以上にコンビニの競争には激しいものがあります。
少子高齢化の進む中での弊社と同じ「小売業」の動向は
他の業種以上に、私は注目しています。
ファミリーマートとサークルKサンクス(ユニー)が
統合で基本合意しました。
この2社の店舗数を単純に合計しますと
1位を走っているセブンイレブンと肩を並べます。
売上高もかなり接近します。
ただ事はそう簡単に進むはずもありません。
各業種で、今までに何度も繰り返されてきた事と同様、
重複店舗の統廃合、統一ネームの普及、統一看板の
設置普及、統合会社それぞ社員意識の統一 etc.
私が興味のある現場サイドに目をやると
尚更、今回の船出には困難が付き纏う感があります。
先ず、日販(2015年2月 1店当たり平均)を比較します。
セブンイレブンが約66万円、ファミリーマートが約51万円、
サークルKサンクスが約43万円。
二人の息子と、弊社各店長にピンと来させるために
表記を変えてみます。月商で見ますと
セブン:2000万円 ファミマ:1500万円
サークル:1300万円となります。
各社の粗利率は不明ですが、
圧倒的な物量とPB商品を誇るセブンが
かなりの差で他の2社を上回っていることは
想像に難くありません。
仮に3社の粗利率が30%で同じと仮定します。
それで単純計算しますと(私が考える概算)
セブン:総利益 600万円、本部への支払い 370万円
ファミマ:総利益 450万円、本部への支払い 240万円
サークル:総利益 390万円、本部への支払い 190万円
オーナーが手に入れる総利益はそれぞれ、
230万円、210万円、200万円となり、
この中から人件費、家賃等の各種経費を差し引くことになります。
当然、複数店舗持つ経営者はロイヤルティーが安くなるし、
恐らく売上高が高い店舗にはそれなりの
バックマージンもあるでしょう。
ここまで考えても、弊社のビジネスモデルの方が
本社経費が非常に少ない分だけ各店長にとっては、
実入りが多くなり、やりがいのある仕事に
なっていると改めて認識しました。