強みが弱みに
進学塾大手の代々木ゼミナールが、全国27校の校舎の内、
20校を閉鎖することを、明らかにしました。
駅前の一等地に大型校舎を構え、浪人生の受け皿だけではなく
受験の指標になるような全国テストも実施していました。
一時期は、田舎の高校を傘下に置き、殆んどの高校が
代ゼミの影響下に置かれるのではと
危惧されるほどの規模と実力でした。
その経営が、ここまでの縮小です。
少子化や、現役志向の強まり等、
原因はいろいろあろうと思いますが、
以前にブログで書いた、富士フィルムとコダックのことを想起させます。
よく経営でもダーウィンの進化論が語られますが、まさにそれです。
「最も強いものや最も賢いものが生き残ったのではない。
最も変化に懸命だったものが生き残った。」
それでも創業者は偉かったと思います。
先の少子化を見越して、校舎をいつでもホテルや事務所等に
容易に変更できるように建設していたとのことです。
駅前の一等地を自己所有しています。
ホテルや事務所だけでなく小売業からも
かなりの問い合わせがあるそうです。