母と娘
本日午後からの長男の結婚式に出席のため
昨日から、北九州市のホームから我が家へ
義母を連れて帰ってきました。
何時もはあまり食事も進まない彼女ですが
美味しいと昼も夜もかなりの量を食べていました。
車に乗るまでは車椅子を使っていましたが
降りて家に入る時には、
魔ダムの腕によりかかりながらも、
片方の手で杖を突いてゆっくりではありますが歩きました。
家の中に入っても、ゆっくりして何もしなくてよいというのに
ダイニングのテーブルを拭いたり、椅子のごみを取ったり
緩慢な動作ながらも一生懸命に手伝おうとします。
夕食後、私はリビングでいつも通り仕事を始めました。
隣の母・娘の会話が途切れ途切れでありますが
漏れ聞こえてきます。
先ず、数十分に亘り、会話のキャッチボールが続いていました。
明日の化粧はどうするだとか、この靴下はいつ頃どこで買ったのだとか
明日は財布を持って行かない方が良いだとか
他愛もないものばかりです。
それでも言葉の端々に、二人の嬉しさと喜びが
自然と感じられるのです。
考えてみれば、他人ばかりの中で、あまり美味いとは言えない食事をして
食後は狭い一人ぽっちの部屋で
寂しく過ごしているのです。
いくら強気で「私はホームで気楽に一人で過ごしたい」と口では言うものの
本音は違う所にあるのは、私でもわかります。
私の提案で急遽、1階の和室に布団を敷いて
母・娘で寝ることにしました。