オーボエ協奏曲と日日草
妻が京都に出かけ一人になった時です。
先ず、何より晩御飯を何とかしなくてはなりません。
外食は何処にしようかなどと、思い迷っていましたが
そうそう、最近御用達のセブンイレブンが
近くにオープンしたことを思い出しました。
定番の納豆巻きおにぎり1個、おでんの大根・卵・こんにゃくを
若くて可愛い、最近では珍しい純情そうな学生風の女の子に
「出汁をたっぷり入れてね」と。
「わかりました」と弾けるような笑顔。
現金なもので、可愛いから「かしこまりました」でなくても良いかと。
ちょっと贅沢かとも思いましたが、美味しそうでしたので
フランクフルトも追加。
翌朝用のサンドウィッチも買って締めて770円也。
翌朝早く目が覚め、ブログをアップしてから、
前日買ってきたハムと野菜が入ったサンドウィッチを
配達された牛乳と一緒に食しました。
日経と西日本新聞の広告を一通りチェックした後で読了。
ポットにお湯を沸かし、注ぐだけのレギュラーコーヒーを入れて
愛用のストレスレスチェアーに深く腰掛け、オットマンに足をゆっくり伸せます。
窓越しに薄日が差し込み始めた静寂なひと時。
自然とクラシックを聴こうと思い、浅学な私らしく
名曲50選を探し出し聞き始めました。
いつもは「G線上のアリア」か「カノン」で事足りるのですが
その日は違っていました。
イタリア・バロックの名曲、マルチェッロ作曲の「オーボエ協奏曲」です。
私の身体全体を包み込み、身体がそのまま浮遊するかのような
えも言われぬ感覚に襲われ、今まで味わったことのないような幸福感に浸りました。
何度聴き返したことでしょう。
いつの間にか窓外は青空と日の光で満ちていました。