始めは処女の如し
9月、10月と弊社の業績があまり芳しくありません。
この様な時には、各店長だけでなくスタッフまでもが
少ない来客に対して、何とか売り込もうとするものです。
実際はこれが逆効果なことが多いのです。
こちらが売ろうとすればするほどお客は引きます。
説得に負けてその場で購入しても、買わされた感が残り
リピーターになってくれる確率はかなり下がります。
それでは、現場でどのように対処すれば良いのでしょう?
極論すれば「売らなければよい」のです。
具体的な行動では、先ず笑顔で「こんにちわ」。
相手が喋るまで笑顔で待つ。
それでもしゃべらない時には「どちらからおいでですか?」と聞く。
そこから話を膨らませる。
相手が喋り出せば、じっくりと忍耐強く聞く。
兎に角聞き役に徹して、質問に的確に答えながら
相手の要望きちんと把握していく。
相手の要望が明確になり、雰囲気が柔らかくなった時から
バイクの話を始める。
孫子の兵法で
『始めは処女のごとし、敵人戸を開くや、後は脱兎の如し
敵拒ぐに及ばず』
戦争でさえ、最初は処女のようにおとなしくして
従うふりをするのが得策とされます。
況や小売の営業で、売ろうとするような攻撃を
こちらから仕掛けて上手く行くはずもないということです。