変えてはいけないもの・変わらなければならないもの
今年は、佐賀県の有田焼創業からちょうど400周年になります。
有田焼の市場規模はバブル期がピークで、
現在は当時の約1/6、40億円程度までに減少しています。
小樽や銀座の鮨の名店に行って、私が器を手に取り
底を眺めていたりしますと、ほぼ「有田焼です」と
言われます。
「どちらから来られたのですか?」の問いに
「福岡です」と答えますと
「わあ、緊張するな」との呟き。
この有田焼と福岡の鮨のレベルの高さを、私の周りには気づかない人が多い。
正しく灯台下暗しとはよく言ったものです。
私は幸いに、既述していますように有田に
親しくさせて頂いているバイクショップの社長ご夫妻がおられます。
奥様の実家が人間国宝14代酒井田柿右衛門の隣というくらいですから
推して図るべきです。
私は有田焼の器が大好きで、自分で購入したり
この御夫妻に頂いたりと、身の回りに普通にあります。
また鮨店も行きつけが、超豪華列車「ななつ星 in 九州」に
採用されている店なので、以前から凄さは実感していました。
この二つとも、歴史と伝統に裏打ちされた高い技術力があります。
「変えてはいけないもの」として後世に引き継がれなければなりません。
しかし、同じことをしていては、市場に飽きられ衰退するのは
他の業種でも同じことです。
歴史と伝統を守りながらも、時代のニーズに応える
新しい何かを常に作らなければなりません。
そこには、「変わらなければならないもの」が必ずあるのです。
今後も有田焼と福岡の鮨を応援し、
私自身がどんどん情報発信していきたいと思います。