税抜き価格と税込み価格
最近、外食したりスーパーで買い物をすると、
レジに行って支払う時に「あれっ、そんなに高かったっけ?」と
思うことがしばしばあります。
後で、消費税が8%加算されたからだろうと
自らを慰めるのですが、何か腑に落ちません。
消費税導入に伴う消費者の混乱を防ぐために
2004年に税込みの所謂「総額表示」方式が
小売業界に義務付けられました。
ところが、今回どのような背景があったのかわかりませんが
2017年3月まで、税抜き価格の表示も認めたのです。
2輪業界では、従来通りの税込み価格である「総額表示」に統一するように
公正取引協議会から指針が示されました。
小売業界では「総額表示」は少数派です。
でも、今になって思えば、これは「英断」だったと思います。
成熟した、情報の伝達速度が異常に速い、現在の日本の消費社会では
小手先の安さなど、すぐに化けの皮がはがれます。
算数や暗算が得意な国民です。
買ったり、食べたりする時には、大体いくらくらいと
検討をつけています。
それが、レジでかなりの差が出ると、
一気に満足度が低下します。
最終的な支払額で、どれだけお客様を満足させることができるか、
ここが重要だと思います。
消費者目線に立てば、今からでも
税込み価格の「総額表示」に変えましたと謳うだけで
安心感が増し、応援したくなります。