異端のすすめ
周知の様に、日本で1番の資産家は
「孫正義」ソフトバンクグループ社長です。
1兆円を超える資産を持ち、会社の年棒と配当金で
毎年90億円以上の個人収入があります。
彼の現在に至る過程での経営手法は
まさに異端の連続でした。
突然銀行取引を中止したり、身の丈以上の
借金による買収だとか、人が気付かない
銘柄への直接投資等、
また東北大震災では個人の寄付額では最高の
100億円を行っています。
今までの、特にサラリーマン経営者では
絶対にできないことを立て続けに行っています。
東芝が会長を数多く輩出している、旧態然とした
経済団体等加盟の経営者にとっては、胡散臭い
存在かもしれません。
しかし結果は一目瞭然。
体裁だけにこだわる東芝、シャープと
ソフトバンクグループの時価総額を比べてみましょう。
8/19時点でソフトバンクグループは約9兆500億円、
東芝は1兆6百億円、シャープは2千9百億円。
(東芝+シャープ)×6倍=ソフトバンクグループ
10年前に誰がこんなことを予想できたでしょうか?
直近で彼がまた話題をさらいました。
突然連れてきたインド人ニケシュ・アローラ氏を
後継に指名し、年棒を165億円も支払いました。
この金額は年収500万円の社員3300人分に相当。
ソフトバンク社内でも怨嗟の声が聞かれたとか?
ところが彼にしてみれば、安い買い物とのこと。
ニケシュ・アローラ氏が主導で投資した会社の含み益が
半年で500億円。
孫氏にしてみれば、165億円の投資を半年で回収して
それ以上に利益が出たことになります。
人と違う発想、誰もが反対するような事
簡単に言えば、ここにこそ「異端」は隠れていて
それをものにした人だけが、他人が羨むような
富と名声を得るのです。