流石

 今後の2輪業界における大きな問題は、メカニック不足になることだと私は再三息子達に警告を発しています。

理由は簡単です。

少子高齢化により、日本国内の新車販売台数は漸減していきます。

それ以上の速さで、メカニック希望者の数が減っているのです。

ところが、保有台数はあまり減らないのがこの業界なのです。

何年経過しても腐らず、少し手を加えれば再生できるからです。

 加えてメーカーの販路政策により、ディーラー数は今後増えることもないどころか減っていきます。

そうなると、少なくなった各メーカーのディーラーで、且つ少人数のメカニックで、相当数の保有台数を修理せざるを得なくなるのです。

 修理が残されたディーラーに集中するようになることでしょう。

どう考えても既存のメカニックの数では対応できなくなります。

逆に今から、メカニックを養成して、メカニックの賃金を上げ、囲い込みをすれば確実に生き残れると思います。

 積水ハウスが、5月8日(水)に子会社の積水ハウス建設ホールディングスが、大工の入社人数が前年比3.4倍の134人に上ったと発表しました。

この記事を見て、「流石」と直ぐに感じました。

一般的には外国人に頼ろうとしがちです。

しかし、出来ればしっかりとした実力のある日本人の大工に、一生モノの家は建てて欲しいものです。

 何故ここまで入社人員が増えたか。

先ず初任給を9%アップさせた。次に習熟した技能の評価を見える化して、それに応じて昇給するシステムにした。この二つが大きな要因です。

これからは、行っても行かなくても良いレベルの大学生になるより、高校を卒業して大工になる方が1000万円の年収を得るには早い気がします。

 ここでポイントは、半年間を全寮制の訓練施設で過ごさせること。

素晴らしい取り組みです。基礎的技術の習得をさせることによる、技術のばらつきをなくすだけでなく、会社への一体感まで醸成でき、離職率を下げる効果もあります。

似たようなシステムを私も考えることにしました。

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