やってみる価値はある
2024年3月18日(月)午後12時14分に「行動経済学の処方箋 大竹文雄 著」を読了。
新書でそこまで厚い本ではありませんでしたが、少し難解なところもあり、読了まで時間がかかりました。
それでも、実際やってみる価値はあると思う事もいくつかありました。
この本は経営者や、政治家などの人を動かす職業の人にはお勧めです。
先ず、「行動計画を立てる事」を推奨しています。
これにより複雑な課題が、特定の行動に分解されます。
すると、焦点を当てるべき目標とそれを達成するために必要なステップが、現実的に理解しやすくなるのです。
この行動計画に「いつまでやるか」を落とし込むと更に効果的。
次に正しい「ピア効果」を試すこと。
「ピア効果」とは、心理学用語として使われていた言葉。
同じ組織に所属している仲間の影響によって、個人の能力や行動が変化すること。
教育現場やビジネスシーンで、能力の高いもの同士が集まると、組織全体の能力が向上するそうです。
ただし、メンバーの能力のレベルの差があると、向上意欲は減退するとのこと。
多店舗展開をする場合などに応用できそうです。
経営者や店長がいくら張り切っても、メンバーのレベルに差があり過ぎると、組織全体の能力向上にはつながり難いのです。
次になるほどと思ったことが「多くの本を読め」ということ。
理由は、現実的には、実際に存在していない『反事実』と実際に存在する『事実』とを比較しなければならないことに出くわす場合がある。
そのような困難な問題に、限られた情報で立ち向かわなければならい。
本を読むことで、先人たちが経験したこと、考えたことを、自分の経験に加えることで、限られた情報量に幅が出来る。
最後は、どの経営者にもできる事です。
贈与交換のメカニズムを生かすというもの。
例えば、休日を今までより二日増やすことにします。
このように労働条件が向上すると、従業員は企業から贈与を貰ったと認識し、それに応えようと努力することで生産性が向上するというものです。
まあ、私の様な一人法人には関係ないかもしれませんが?