景気は悪化すれど
最近の経済論調では、米国、欧州、日本も年末から来年にかけて、景気悪化が表面化するとの内容が多く見受けられます。
既に中国は突入しています。
確かに日本株の変調や、景気の指標ともなり得る二輪業界の業績も下降線をたどり始めました。
ところが、これらの景気悪化環境にも拘わらず、堅調なものが福岡市地下鉄七隈線沿線の不動産価格です。
最近、大手不動産会社の新聞チラシに目が留まりました。
地下鉄七隈線「梅林」駅徒歩4分の住宅地。ここが何と一坪当たり80万円。
今頃では珍しく71坪と広いのでこの価格かもしれません。
土地代5600万円に古家の取り壊し等の諸経費を出し、上物を立てると恐らく1億円くらいになるでしょう。
地下鉄が開通するまでは、この地域は恐らく一坪20~30万円前後。
これから城南区の不動産が注目されると何度も記述しましたが、それが具体的に始まった感があります。
その城南区の中でも、鳥飼、別府、茶山は別格です。この地区の地下鉄七隈線駅10分未満の不動産価格がどれほど上昇するのか見当もつきません。
そうなると、この3地区を購入できる人は限られてきます。
一般の人は郊外へと押し出されていきます。
所謂、ドーナツ化現象の始まりです。
まだ、二、三例に過ぎないので結論は出せませんが、私の想定を超えるスピードで、不動産価格の上昇が始まった感があります。
ただ物の売買には、需要と供給の関係は避けて通れません。
福岡市内に5000万円を超えるマンションや戸建てを購入できる人がどれほど存在するのでしょう。
この不動産価格上昇に合わせるように、住宅ローンの借り入れ期間を50年とする銀行ローンがあちこちに出てきました。
少子高齢化により、空き家は今後増えていきます。
どのような段階で、価格高騰終焉との釣り合いが取れるのか、これもまた勉強の一つになりそうです。