しばしの振り返り
株式や不動産投資が上手くいっている時、会社の業績が良い時などは、何も考えずに「いけいけどんどん」になりがちです。
その時にふと立ち止まることは、私のような凡夫にはかなり難しいことです。
上記のことや身辺の当たり前が上手くいかなくなった時に、やっと立ち止まり、自分を振り返ります。
思春期の頃、私は他人が自分をどう思っているのか異常なまでに気にしていて、やや躁鬱症の気がありました。
そこで頼ったのが、三木清、武者小路実篤、亀井勝一郎等の「人生論」や「青春論」でした。
三木清は少々難解でしたが、他の二人の文章は意外にすんなりと入ってきたものです。
直近の日経新聞「私の履歴書」に、久しぶりに亀井勝一郎の固有名詞を見つけました。
暫くは自分の振り返りを行おうと、彼の名言の中で気になるものを上げてみました。
当然、高校時代とは違ったものも多くあります。
1.人は何事かをなせば必ず悔恨は付きまとう。そうかといって何事もなさざれば、これまた悔恨をなす。
2.恋の味を痛烈に味わいたいならば、それは片思いか失恋する以外にないだろう。
3.全ての欠点は長所と結びついている。
4.いくつになっても、こっぴどく自分をやっつけてくれる先輩を持つことは、悔しいけれど人生の幸福である。
5.理想の良人、理想の妻を得ようとするから失望するのだ。
6.私は年を取るにつれて、幸福の反対は不幸だと思わなくなった。幸福の反対は怠惰でなかろうか。