悲喜こもごも
今回の米国のCPI高止まりと、円安の影響下のエネルギー価格の高騰により、九州電力の株価が急落しています。
長男も私に勧められて思い切って購入し、含み損を抱えることに。
今年の上期は、私のアドバイスで富士石油等でかなりの利益を上げ、ルンルンだったのもつかの間。
まさしく悲喜こもごもの状態なのです。
おまけに九州電力株は中間配当を見送り、期末配当まで未定となりました。
踏んだり蹴ったりです。
私は長男に「心配するな、倒産の確率は低いし、遅れて電力料金も上がってくる」
半年から1年は放っておくようにアドバイス。
ネットに退職金500数十万円をつぎ込んで、日本郵政の株を1800円で購入した人の話が出ていました。
僅かの期間だけ良い思いをした後は、簡保不正等で下がる一方の株価で胃の痛む思いを続けたと。
最終的には900円で売却し元手が半分になったそうです。
あるフィナンシャルプランナーによると、財務諸表を読み解くと、年々経常利益は下がり続けていて、成長は見込めない株だったことが書かれていました。
確かに明るい材料は見当たらないのです。
私の最初の頃の買値は1600円前後。しかし売却はするつもりもありませんでした。
いつものように節約を重ね、余ったお金を100株ずつ買い増していきました。
5年間経った今、私の平均買値は934円。毎年配当金を受け取りながら、ついにキャピタルゲインまでプラスに転じたのです。
この日本郵政は、財務省が1/3の株式を持っています。そしてその配当金も予算に組み込まれています。
いくら手紙がメールに変わり、年賀状等が廃れてきたと言えども、なくなることは無いと思います。
確かにこの会社自体の成長は無いかもしれません。しかし、潤沢なキャッシュフローを投資に回せば違った光景が見えてくるのです。
今では、配当率は5.07%まで下がったものの、銀行の定期預金金利の2500倍あります。
大勢の人が成長株を探して血眼になっているときに、私はオールドエコノミーでかつ倒産のリスクの低い、配当率が高い株を毎年買い増しているのです。
「やはり狙うなら、皆が殺到して混雑する分野ではなく、誰も行っていない、すいている領域にしよう」丸山茂雄