言ってはいけない言葉
自分を鼓舞したり、人生の転換点になった名言、箴言はかなりの書物で紹介されています。
しかし、その逆の言葉の紹介はあまりなされていません。
私の8年半のサラリーマン時代と、35年の経営者時代を通して、決して口に出してはいけない言葉が二つあります。
理由は、サラリーマンとしては出世できない、経営者としては会社の継続に疑義が生じるからです。
その言葉のうち、最も使用する頻度が高いのが「面倒くさい」です。
この言葉を発した途端、その人の成長は止まります。
「嫌な事」「面倒くさい事」を嬉々としてこなせる人には、どんどん仕事が舞い込みます。
それらをこなすうちに、楽な、面白い仕事などは、人の何倍もの速度でできるようになるのです。
面白いもので、このような仕事を部下に任せた時、上司も少々悪い気もしているのです。
それを喜んでこなしてくれたら、否が応でも評価は上がります。
何故サラリーマンなら出世を目指せというのか?簡単な事です。
上の役職に行けば行くほど、仕事の範囲も広くなるし、自分自身の裁量も強くなり、仕事そのものが面白くなるからです。
経営者にとってみれば、人が嫌がること、面倒くさがることに、利益が隠されていることは理解できるでしょう。
小さなことができない人物に大きなことはできません。
同様に面倒くさい、嫌な仕事ができない経営者は、深いところにある『金脈』を探し出すことは不可能なのです。
次に言っては駄目な言葉は「もう駄目だ」です。
これは科学的に証明されているのですが、この言葉を発した途端、脳がその指令を受容してしまい、身体全体にその作用を及ぼすのです。
私はこのことは書物を通して知っていたので、3度の経営危機の時に「なにくそ負けてたまるか」と大声で軽トラックの中で何度も叫んでいました。
不思議なものです。腹の底からエネルギーが湧いてくるのです。私の実体験です。
そうこう足掻くうちに何とか乗り越えてきました。
私のアドバイスなど屁のツッパリにもなりません。
しかし、素直に従って行動すれば、ご利益があるかも!?