捨てたものじゃない
少し早めに羽田に到着したので、ゆっくりと店舗観察を行いました。
その中で靴磨きのコーナーが目に留まりました。
今回久し振りの出張で靴を磨くのを忘れていたので、頼んでみようと立ち寄りました。
殆ど仕切りのないオープンなスペースで、二人分の椅子が用意されています。
およそ4坪ほどの店の前には、待つ人用の椅子が4つ置かれていました。
私の前に2人男性が待っていました。
プライスリストを見ますと、スタンダードが7~8分で720円。
シューケアコースが10分~12分で1000円。
私は折角なので1000円のコースを頼みました。
一人はおばさんで私の担当はおじさん。
終了後私が1000円を支払うと、手元のメモ用紙に「正」を記していました。
午前10時頃で私で9名、隣のおばさんも8名でした。
外で4人待っていました。
ざっと計算してレイバーレイトは5000円~6000円/h。
家賃等が分からないので何とも言えませんが、実働7時間くらいで一人5万円は稼ぐ計算になります。
二人で10万円×22日=220万円/月
月給30万円としても220万円-60万円=160万円
靴クリームで有名なコロンブスの看板がかかっていました。
二輪業界のレイバーレイトは10000円~12000円。
人の命を預かることと、国家資格なので当然とは思います。
この事例から行くと、理論上はメカニックの一人当たりの工賃は、月に200万円くらいになります。
ところが、実際は50万円を超えるのがやっとという店が大半なのです。
無駄の塊が至る所にある気がします。
ここにメスを入れて、生産性を上げれば二輪業界も捨てたものではなくなります。