有難い師匠

東京に行く度に刺激を受けて、もっと上を目指そうとの思いを強くして帰ってきます。

歳を重ねて欲望がだんだんと無くなり、現状維持に傾こうとする自分が分かっているだけに、東京行は私にとってなくてはならない行動パターンなのです。

 

今回もとても刺激を受けました。

知人が会食に選んでくれたのが、料亭「菊乃井」赤坂店。

 

ユネスコの世界遺産に「和食」が選ばれることとなったリーダー格で且つ、グループ3店共にミシュランの星を持つ村田吉弘の店です。

TBSの近くで高層のビル群が立ち並ぶ一角に130坪の土地にゆったりと建てられた店でした。

石畳や柱、瓦に至るまで本物志向で、土地の取得を含む総工費は約10億円とのこと。

 

料理の美味しさだけでなく、器に盛りつけもそれは素晴らしいものでした。

シャンパンで乾杯をした後は、高級ワイン。

この銘柄のネット価格を調べたら9800円。

それがこの店では13000円で出されていました。

 

何と良心的なのでしょう。

通常は2~3倍の価格が付きます。

雰囲気、味、接客のどれをとっても満足で、感動すら覚えました。

 

こういう場所を知っている知人は、やはりただものでは有りません。

「菊乃井」3代目の村田吉弘著『儲かる料理経営学』という本まで私にプレゼントしてくれました。

一気に読み終えましたが、確かに会社経営に通じるものが数多くありました。

 

1.小さなことでいいから、「こう変えたらどうだろう」と仮説を立てて実際に試してみる

2.低価格路線を続けても、やがてはお客に飽きられるだけ

3.海外では料理人(整備士)という仕事に敬意を払ってくれる

4.生まれてはすぐに消えていく流行をいくら追いかけても仕方ない

5.何事が有ってもまず「NO」というのは駄目だと教育しています

6.一流というのは、人の意識の持ち方

7.緊張感のない職場で、良い仕事が出来る筈はない

8.厚情必ずしも人情に有らず、薄情の道忘るるなかれ

9.降格しなかったら成長しない

10.「小器用」よりも「愚直」が伸びる

11.頂上へ行くにはどの道を選んでも苦しいもの、「頂上を目指す」という覚悟が必要

12.時間が空けば勉強しています、朝刊も5紙読んでいます

13.常に最悪を想定して、自己資本を厚くしている

14.より繁盛するには「店」「メニュー」「サービス」を変えることを恐れてはいけない

15.トップに立つ人間にとって、引き際は極めて大切

 

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