今を生きる

 長袖シャツ1枚でも暑く感じた午後1時過ぎに、真ダムと一緒に自宅を後にして地下鉄七隈線最寄り駅へ。

天神南で降りて警固方面へと徒歩で10分ほど。若い人々の群れ群れまた群れ。

家族で応援している、次男の友人が経営しているライブハウス「border」へ午後2時10分前に到着。

3階のフロアには、午後2時開場前に既に多くの人が集まっていました。

 中から私たちを見つけたオーナーである彼が、挨拶に出てきました。

「調子はどうね?これだけの来客があれば、もう大丈夫じゃないと?」と私。

「いえ、いい月とそうでない月があり、まだまだ努力が必要です」

「真面目に、死に物狂いで仕事を続けていれば、思わぬ良い転換点は来るよ」と私。

 今回は、収容人員最高の90名分の椅子が準備されていました。

9割が男性。それも私に似たかなり年配の人が多い。

午後2時半から開演。

今年でデビュー40周年のツアーの一環で荻野目洋子が登場。

今年54歳にも拘らず、思わず可愛いと嬉しくなりました。3人の子持ちには全然見えません。

 流石はプロ。しゃべりも踊りも素晴らしいものでした。

ただ歌声は音響のせいか、言葉が正確に聞き取れずに、特に高音は微妙に感じました。

 ほとんどが知らない曲でしたが、六本木純情になると全員総立ちになりました。

大阪府立登美丘高等学校のダンス部で一躍脚光を浴びた、「ダンシング・ヒーロー」に移ると、特に最前列の胡麻塩頭と禿げ頭のおじさんたちが、それこそ何かの決起集会のような感じで、声を張り上げこぶしを振りかざしていました。

あれだけ我を忘れるほどの感情になれるのが不思議ではありましたが、音楽の力の素晴らしさを垣間見た思いでした。

 毎年、新人歌手が生まれてきます。そして、もてはやされた歌手が消えていきます。

そういった意味では、この規模のライブハウスは、歌が好きで諦めきれない歌手の最後の砦の様な気がします。

ニッチではありますが、知名度が上がってくればくるほど、需要はあると感じています。

今年41歳になる彼の応援を今後も続けたいと思います。

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