私のメルクマール
今後日本国内の消費が減退するとの私の推測が当たらなければ良いのですが、もしそうなった時に慌てて対策を講じても経営は上手くいきません。
特に我々の業界は、趣味性が高く不要不急品です。
消費マインドが悪化すれば、一番最初に影響を受ける業界なのです。
対策の最初に行わなければならない事。それは、既存客との接点を増やす事に尽きます。
イベントでもよいし、キャンペーンでもよいし、点検の案内でもよいしetc.
SNSでもよいし、DMでもよいし、口コミでもよいしetc.
兎に角、工賃を前年よりも増やすことです。
一人ずつの目標を設定し、見える化を図り、先ずは前年よりも月に一人10万円増を目指せば良いのです。
3人のスタッフがいれば、年間で前年比360万円の利益増に繋がります。
売上高が減少しても、これで大抵は黒字化できるはずです。
景気が悪化し始めたら、「売上高」よりも「利益率」を追う事。
私が現役の頃、多店舗展開をしながら、各店の評価の判断をどこに置いていたか?
一番わかりやすいのが、月ごとの一人当たりの営業利益です。
正社員の数とアルバイトの数を足し合わせます。アルバイトは一人0.3人で計算。
仮にある店舗が正社員3人とアルバイト一人とすると、社員数は3.3人となります。
毎月のその店の営業利益をこの数字で割ります。
その数字が130万円以上なら合格。以下なら黒字でもその店は大したことはありません。
逆に150万円を超す場合は、かなりの優良店舗で、次への投資も可能となります。
これくらいのことは、経営者でなくても各店長で出来るはずです。
今からでも遅くないので、このメルクマールに従い、一人当たりの営業利益を上げる行動を起こすべし。
『一生懸命にやっていれば、そのうちいいことがある。なかったら、なかったときのこと』