流石

 最近急激な円高に振れて、為替に関心が集まってきました。

一時は141円までになりましたが、12月9日現在では円安方向へと動いています。

 一般的には、日本株にとって「円安は良」で「円高は悪」と捉えられがちです。

しかし経営者目線でいうと、そのような誰も分からない外部環境に振り回されるよりも、実質の商いがどうかを常に考えるべきです。

 新聞記事に、主要輸出企業の為替見通しの防衛ラインが1$140円と書いてありました。

これ以上円高に振れると利益が減っていくのです。

詳細に記事を読むと一番円安の為替見通しの企業が「日本製鉄」、トヨタも最近130円台から「141円」に変更したばかりです。

 殆どの企業が140円以上の円安見通しの中、やはりあの企業だけは違っていました。

かつての日本電産、現在はニデックへと社名変更の会社。

私が気に入っている永守重信氏の会社は「129円以下」と掲載されていたのです。

 最悪を常に考えて経営を行っていれば、まさかに対応できます。

それ以上に円安が進んだら、経営の神様からのプレゼントになるのです。

 流石、ミカン箱の机から1兆円企業にした会社です。

数字や永守氏の言動を見聞きする度に、社員は大変だと思います。

しかし、その中で鍛えられた人物こそ、一般のぬるま湯体質の会社の社員に比較して、グローバルで勝てる社員になるのです。

あっぱれ永守!!

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