原理原則の認知

 経営学には、当然といわれることが数多くありながらも、いつの間にかそれを忘れる経営者が数多くいます。

例えば、「最小の資産で最大の利益を生む」。これを知っていれば、なるだけ少人数で、安い家賃の下、在庫を少なくして回転率を上げることを行えば良いのです。

また、「希少資源を集める企業が競争に勝つ」というのも原則です。

デフレのときには「お金」を、インフレの現在は「人」を集められる企業が勝ち残るのです。

 私が好きなパレートの法則でもある「2:8」の法則は何度も記述しました。

その他に「1:5」の法則もあります。これは、新規顧客を獲得するには既存客の5倍のコストがかかるというもの。

来店客が減ってきたら、既存客の掘り起こしとお客様の紹介を増やす算段をすれば効率的なのです。

 他にも「5:25」の法則というものがあります。

これは、顧客の離脱率を5%改善すれば、利益が最低でも25%以上改善するというもの。

 私が何時も大切にしている『直観』は経営にとってとても重要な要因です。

しかし、それはあくまで上記のような普遍的な経営学の原理原則を知ったうえでしか生きてきません。

 先日同じ日に、たまたま2社の取引先の代表者の訪問を受けました。

内容は組織変更の通知でしたが、これまた奇遇な事に両者ともに営業所の統廃合と一本化に関するものだったのです。

今後二輪業界の先行きを暗示するものでした。

確かに、20年前くらいに私が訪問してその品数の多さに驚いた二輪部品用品の「レーシングワールド」は、今年の6月に6億円の負債を抱えて倒産したのです。

その当時の売上高は、20億円を超えていた記憶があります。

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