苦しかった
11月1日(水)午後10時25分にやっと読了。
「両利きの経営 増補改訂版」チャールズ・Aオライリー著を5ヶ月程かかって読み終えました。
500ページを超える大作と、洋書の和訳独特な言い回しで理解できない文章が多いといった点でなかなかページが進みませんでした。
馬鹿馬鹿しい話ですが、理解できなくても、面白くなくても、苦しくても、兎に角読了することだけを目標としました。
企業経営の新たな定番とか、10万部突破とか、既存事業を深め新規事業を育てる等のサブタイトルに乗っかり購入しました。
成熟衰退の二輪業界で、どのようにビジネスを進化させつつ、新規事業をどのように立ち上げるか悩んでいました。
読後感は、全然面白くも為にもならなかったというもの。
私より頭脳明晰な人には素晴らしい書なのでしょうが、中小企業の代表的な親父像を自負する私には理解不能でした。
結論からいうと、「既存事業の深化を進めながら、新規事業の探索をしなさい。新規事業が見つかったら、失敗を覚悟で行動に移しなさい。既存事業の資金や組織を利用するべきだが、暫くの期間利益の出ない新規事業を既存事業の人達は面白く思わないから、そこは経営者が何とかしなさい。」
エピローグの冨山和彦氏の文章だけで、概略は理解できました。
しかし、中小企業では出来なことばかりで、大学生、大学院生、大企業の経営コンサルタントむけの書物と思います。
3080円も出して、何も得ることはありませんでした。
ただ、特に二輪業界は、この先のことを考えると、常に新規事業の探索を忘れてはならないと考えます。
中小企業の親父は、高価な経営書を読むより、永守さんや稲盛さんの書物を繰り返し読む方が何倍も為になります。