色んな人生
今回の旅行のように15日間も一緒に行動すると、自然と仲良くなるものです。
私が一番感心したのが、男性の添乗員。旅行が始まる前からの確認作業から、我々が帰りの新大阪駅を出るところまでの見送りまで、完璧なサポートでした。
42歳の彼こそが、究極の顧客満足だと痛感。
理由は、行動そのものが自然で、何気ないものなのですが、微に入り細に入り痒い所に手が届く行動なのです。
15日間彼を観察し続けましたが、一切の手抜きを感じませんでした。
どうしたらここまでの行動が出来るのか質問攻めにして確信したこと。
この職業が彼は好きでたまらないとのこと。
来月11月には、11日間九州一周の旅にまた来るとのこと。
なかなか結婚できない理由がここらへんにあるのかもしれません。
15日間絶えず笑顔で小走りしていた彼。これくらいのことは、我々グループのスタッフも見習えるはずです。
配偶者カップルで来ているのは我々だけ。
一組は、82歳の姉と80歳の妹。共にご主人を亡くされています。
もう一組は、奥様を亡くされて20年ほどの79歳の男性と離婚をして20年ほど経つ71歳の女性。
再婚はしていなくて、それぞれの子供達が認めるパートナー(男性曰く疑似ファミリー)。
我々以外は旅行のベテランで、ドイツやスペインが良いとか、地中海のクルーズは良かったとか、我々は若干蚊帳の外。ただ、皆さんが九州は良いと褒めていたことが救い。
姉妹の方の職業は、創業40年を超える化学系の製造直販会社で、現在息子が2代目で頑張っている。
疑似ファミリーの男性は、創業50年を超える農業関係の会社で現在は弟が3代目として社長をしている。
この疑似ファミリーが凄いのは、福岡で言えば博多駅まで徒歩10分以内のマンションの同じフロアに隣同士で2戸所有している。朝食をとる時には女性が男性の家に行き、男性がこしらえた朝食を食べる。
食後は二人共に自由行動。夕食は今度は男性が女性の家に行き女性がこしらえた夕食を食べ、食後は共に自分の家で過ごす。
お互いの無事を確認できるメリットが大きいとのこと。
相続等の問題があるのかもしれませんが、再婚せずに各々の人生を自由に過ごし、旅行に行くときはいつも一緒に行動というスタイル。
こういうパートナー関係は、独身になったら有りだと感じました。
家族信託さえしっかり行っておけば、寂しい思いをしないで済む可能性があります。
書道教室の先生に、15日間も旅行して夫婦喧嘩しなかったのかと問われました。自分達は絶対無理とのこと。
私の今回の旅行は、顧客満足の神髄を知ること。
更に本物の富裕層の現状を調べること。
そして何よりも、日頃私や孫の世話をしながらも、息子達の会社の経理までして頑張っている真ダムへの接待に注力しましたので、喧嘩などする暇もありませんでした。