いよいよ本格化

 日銀がまとめた7月の「主要銀行貸し出し動向アンケート調査」によると、銀行の融資態度を示す指数が2009年以降約14年ぶりに低水準になったそうです。

その原因は、中小企業の物価高や人件費高騰による企業経営に不透明感が出てきたこと。

実際7月の倒産件数は、前年同月比で5割以上増加しているそうです。

 「ゼロゼロ融資」の返済が始まると同時に、倒産が増えるとの予測が当たり出しました。

コロナ前と違う点は、まさしく物価高と人件費高騰、それに伴う人材不足です。

2019年までのビジネスモデルが上手くいっていて、それをそのまま今行っても、経費増で赤字となるのです。

 これらのことは随分前から分かっていたことですが、大抵の人々は、それが現実となって初めて慌て出します。

ビジネスには「巧遅は拙速に如かず」という格言があります。

これだけ環境変化が激しくなれば、尚更スピード感が必要となります。

『走りながら考えること』です。

 その考えに余裕を与えるものが、資金、つまり銀行なのです。

ここで、メインバンクを持つ企業とそうでない企業の差が付きます。

 そのメインバンクと深く、長く付き合うコツは「信頼」される事に尽きます。

『信頼』を得る簡単な方法は、個人も企業も透明度を増すこと。

 ビジネスにおいても、株式投資においても、不動産投資においても、倒産が増えてきたら絶好の投資機会となります。その時に大きなお金を出してくれるのは、メインバンクなのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

前の記事

もっとやれ

次の記事

累進配当政策