様変わり
2023年7月25日(火)の日経新聞朝刊に、日本国内主要20品目で供給過多になっているものが8割に及んでいるとの記事が掲載されていました。
供給不足→不足気味→ある程度充足→充足→十分充足の5段階評価が載っていました。
その中に珍しく二輪車も図柄入りで表示されていました。
内容を見ると2023年1~3月は、「ある程度充足」、4~6月・7~9月共に「充足」となっています。
世界中が金利引き締めを継続中で、且つ日銀もそろそろ、長期金利を上げざるを得ない状況になっています。
景気は、金利上昇から遅れて悪化していきます。
これから景気が悪化する可能性が高いのに、物は多く生産され供給過剰が目立ってきました。
数か月前までと様変わりです。
私は、昨年末くらいから在庫削減を息子達に指示してきました。
戦略品を除いて、在庫削減をもっと迅速にかつ真剣に進めるべきです。
今年下旬には、恐らくメーカーからの押し込みが激しくなると予想しています。
それまでに在庫をスカスカにしておくことです。
押し込む場合は、何かしらの奨励金を付けなければ達成できないでしょう。
その奨励金の額がかなりのものであれば、そこで初めてスカスカの在庫から適正な在庫量まで増やしても良いと思います。
大抵のショップは、現在の在庫削減が進まないうちに新たな在庫を増やすから、資金繰りが急に悪化して次に来るチャンスをただ眺めるだけに終わるのです。
ここでもう一つ気を付けなければならないのは、中古車市場です。
昨年までは、新車の供給不足による中古車市場の暴騰が散見されました。
今年下半期からその歯車が逆回転するという事です。
下取りや買取の価格に十分注意を払う必要があると思います。
今年の後半は、それこそ経営者の読みと決断が試されます。
上手く乗り越えた会社は、競合相手と差をつけて来年に向かうことが出来るでしょう。