兎に角しつこく

 今月に入って、続々と「株主総会招集ご通知」なる封書が、私に届いています。

今年の3月末まで保有した(3月決算)株式の会社のものです。

既に売却したものが殆どですが、今月下旬には配当金(インカムゲイン)が私の個人口座に次々に入ってきます。

株式そのものの売却(キャピタルゲイン)で儲けようと思わずに、この利益はトントンで良いと考えるならば、かなり容易にインカムゲインは得ることが出来ます。

 アコム株式会社、株式会社ミクニ、富士石油株式会社、日本郵政株式会社、九州旅客鉄道株式会社、株式会社筑邦銀行。2月決算の株式会社オンワードホールディングスのそれは5月に届きました。

これらの株式の配当率は、平均で定期預金の約1900倍。

総勢30万人超の社員の方々が、一生懸命に働かれて、私に配当金を回してくれるのです。何と有難い事か。

 法人では同じく3月決算なので、株式会社西日本フィナンシャルホールディングス、株式会社シンニッタンの2社から届きました。

法人の方は、定期預金の約2000倍で、含み益も相当出ています。

 残念ながら、個人においては現在の所、キャピタルゲインもインカムゲインも昨年に比べると減っています。

含み損まで考えると、かなりの損失ではあります。

長期保有を続ける筑邦銀行。救いは配当金が減額されたり、ゼロになることが今のところ無いだけです。

昨年までは、株主の権利行使で頭取の再任だけ×を付けましたが、今年は社外取締役にも×を付けました。

9年にわたり、株価の下落を放置して何ら責任を取らないのですから、おめでたいものです。

 地銀の稼ぐ力がどんどんなくなっている旨の論評が、各種の経済誌に掲載されています。

その中で初めて知ったことがありました。

貯金をする人から集めたお金を、本来なら中小企業等に貸し付けて利ザヤを稼ぐのですが、コロナ禍で融資先があまりにも少なくなった。

増え続けるお金を有価証券に投資しようとするも、現在かなりの含み損をかかえそれも出来ない。

日銀に預けようとすると、マイナス0.1%の金利が適用される。

消去法で財務省等への貸し付けが急増しているそうです。

 財務省への貸し付けなどがあること自体初めて知りました。さらに驚くことが貸付金利は「0%」とのこと。

お金に関しては、そこそこ勉強していたつもりですが、かなり意外でした。

 最近の日経平均株価上昇でも、地銀は蚊帳の外に置かれています。

それでも私は、何時かは地銀の再編が進み金利が上昇して、株価の急騰があると信じて、しつこく保有し続けます。

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