結局は逆境をばねにできるか

 週刊ダイヤモンドの4月8日号にとても興味深い記事が掲載されていました。

タイトルが刺激的です。

「儲かる 農業 下剋上 ピンチをチャンスに!」というもの。

 円安とエネルギー高騰により、農家は窮地に晒されていることは周知の事実です。

先ず、重油等の値上がり、電気代の高騰、輸入飼料の価格高騰、悪い要因を挙げればきりがないくらいです。

乳業関係者の苦境もTV等でよく放映されています。

 これらの人々が苦境に陥る最大の原因は、原価が高騰しているにも拘らず、自分の商品にその分を価格転嫁できていないからです。

JAとのかかわりや流通等に問題を抱えています。

 そのような環境の中で最高益を叩き出す営農化の特集が今回の記事でした。

この記事を読んで先ず思ったこと、我々と業界は違えど経営者のマインドは同じという事です。

 悪い環境下こそ、その事実を素直に受け入れ、改善と変革を勇気をもってチャレンジしたものだけが生き残る。

ある経営者は、不謹慎ながら、どんどん環境が悪くなればなるほど、我々に残存者利益が転がり込むと述べていました。

 一昨年、コロナの追い風で、国内の新車販売数が数年ぶりに40万台を超えた2輪業界。それが昨年は一気に30万台へと逆戻り。

下手するとこれからは、メーカーが想定している25万台へと減少が続くかもしれません。

成熟して衰退する農業・畜産業と似ているところがあります。

 ところが実態は、補助金が頼りの農家が衰退し、色んな変革を実行する農家が生き残り、勢力を拡大しているのです。

我々も恐れずに果敢にチャレンジして、この逆境を乗り越えた先には、ワクワクするような風景があるはずです。

『今がチャンスです。グループ売上高100億円を目指しましょう』くらいの意見を言ってくる社員はいないものでしょうかね!?

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