兆候
日経新聞の2023年3月28日(火)版に珍しくチラシが入っていました。
その中の一つが三井不動産リアルティのもので、大判の6ページにも及ぶ冊子状のもの。
1億円強~14億円までの投資用物件の紹介でした。
主に東京の物件が中心でしたが、大体の平均利回りは4%~5%。
5%を超えるものは平成の初めか昭和の建築物。
土地の広さも30坪~50坪くらい。
新聞の中の全面広告1面での似たような物件紹介は今までも見たことがあります。
しかし、この様にしっかりとした冊子で数多くの物件紹介のものは初体験です。
チェックした後の印象は、この様な物件を誰が買うのかというもの。
魅力的なものは一つも無いからです。広告費を使ってでも販売に結び付けないと、不動産会社は食べていけません。売買手数料で成り立つビジネスだからです。
その点から考えると、この様に思い切ったアイデアで高額の広告費を払ってでも認知を高めようとするのは、「在庫のだぶつき」があるのではないかと考えました。
東京で起きることは、暫くして福岡でも起きる可能性が大です。
先週東京で二輪業界の会議があり、関東や関西の同業経営者と懇談をしました。その全員が今年に入って業績に急ブレーキがかかったというのです。
経験上二輪業界の業績は景気の先行指標となります。不要不急品で趣味性が増した分その傾向は強まりました。
たかだか、この上記二つの事柄で、今後の景気を予想は出来ませんが、明らかに『兆候』は出ていることに注意は必要だと感じました。