老後破綻
後2年もすると日本の団塊の世代が全て後期高齢者になります。
第一次ベビーブーム時の出生数は約270万人。
それが、昨年は80万人を切るレベルまで急激に落ち込んでいます。
GDPの250%を超える借金漬けで、且つ少子高齢化が一気に進む日本社会。
生産性が低い老人が増え、若者の将来の借金は増える一方です。
この現実を考えると、これから10年もしないうちに我々が受け取る年金は減らざるを得ません。
そして否応なしに長寿社会となっています。
そうなると人生を最後まで全うするには、かなりの金額が必要となるのに、そのことをほとんどの人が気にしていないようです。
いろんな書物や記事を見ると「現役時の収入が高かった人ほど、生活のレベルを落とせずに老後破綻の確率が増すとのこと」
年金は2か月に一度しか支給されません。且つ現役時代に高収入でも年金額は普通の人とあまり変わらないのです。
少々退職金をもらっていても、現役時代と同じような生活レベルを続けると、あっという間に資金が底をつきます。
幸い私はこの生活レベルの質を上げるタイミングは、他の人に比べてかなり遅らせてきました。
会社のお金と個人のお金をしっかりと区別して、生活費のレベルはなるだけ一定にしてきました。
それは、家族がらみでお付き合いしていた人達が、生活レベルの向上と共に自己破産してきた現実を知っているからです。
経営の相談を受けた時にも、子供達にも常に「生活の質を上げるな」と口を酸っぱく言っています。
たまに贅沢したければ、株式投資や不動産投資を真剣に行い、その余剰資金で行うべきというのが私の一貫した考え方です。
年金以外に収入がない場合、先ず行うことは自家用車をなくすことでしょう。
そして、生命保険の見直しが次に決ます。
更になるだけ外食を減らし、衣類の購入も控える。
他人との付き合い方も吟味する。
クレジットカードを減らす。
サブスクリプションを止める。
これらのことを窮屈でとても耐えられないと思う人は、75歳時点で1億円以上の金融資産を持つべきです。
どちらを目標にするのかは、各個人の自由ですが、現実は両方ともに厳しいものがあります。