継いでいくもの
昨日は、午前中に平尾霊園に墓掃除に行きました。
既述していますように、子供達や孫達が気楽に墓参りに来れるように、両親の熊本の墓を仕舞、我が自宅から車で10分もかからない福岡のこの地に一本化したのです。
平均倍率40倍以上の抽選を4年(1年に1回)かけて当選させた生前墓です。
平成22年2月建立と墓の裏に記されています。
お陰様でまだ誰も入っていません。
生前墓は、「寿陵」と言われており、長生きや子孫繁栄などの縁起が良いこととされています。
また亡くなった際に、残された家族に負担がかからず非課税相続財産となるメリットもあります。
福岡市内の中心部にあるこの霊園の倍率の高さは有名でした。
私は詳細を調べると、一番費用の安い小さな墓がものすごい倍率であることが判明。
そこで現地に赴き抽選になった空地を見学し見て回った結果、その一番小さな墓の3倍ほどの土地に目を付けました。
普通の人は先ず参戦しない金額ですし、大金持ちは更に大きな土地を選ぶと踏んで今の場所に決定。
恐らく2~3倍の倍率ではなかったかと思います。
墓石の色は周りの多くの白っぽいグレーではなく、長男の勧めで黒にしました。
数多い墓の中から見つけやすいという利点があります。且つ高級感もあります。
その石も、専門家に聞き色褪せしにくい特別品にしました。
墓を掃除しながら、自分でも立派なものを造ったと、当時相当な金額を投じたことが正解だったと感じました。
この投下金額もほとんど株式投資で得た利益です。両親が自分達が先に入るからと援助もしてくれました。
掃除のときに何が嬉しかったかというと、何と次男の5歳の息子が自分も手伝いたいと来てくれたことです。
私と一緒に草むしりをしたり、枯れ葉を掃いたり、雑巾がけをしたりとてもよく手伝ってくれました。
最近では、散骨や樹木層などいろんな弔い方があります。
このことに関しても、人はそれぞれでよいと思います。しかし、我が『家』は代々この墓を守るよう強く子供達に言い聞かせています。
今生きている自分達は、祖先のお陰であるというシンボルそのものだからです。
そして墓は一家の支柱と考えるからです。
捨て去ることも重要ですが、引き継ぐべきものはきちんと後世に伝える義務を感じます。