夜郎自大
弊社グループを辞めた社員が、長男のことを「馬鹿」、私のことを「大馬鹿」と言っていたとの話をその知人から聞いたと、長男から報告がありました。
本人から直接聞いたわけでないので真意はわかりません。
それでも、これを聞いて私が感じたことと確信したことは二つ。
一つは、他人の悪口は必ず漏れる。もう一つは、自分が良かれと思ってしたことも反対に考える人がいるの二つです。
ここから導き出される人生への教訓。
他人の悪口を陰で言わない。言うときには面と向かって言う事。
次に、何故相手が自分の行為を受け入れなかったのかの反省は必要だが、自分が正しいと思えば実行する。
常に、分からずの人が半分いれば、理解する人も半分いると自信を持つべき。
もともと少々生意気で激昂型の私は、人に好かれるタイプでもありませんでした。
大学1年時にテニス部の4年のキャプテンに呼び出され、「クラブでお前が一番嫌われている」と言われ少々ショックを覚えた過去があります。
それでも当時私以上に激昂タイプの、クラブの中でテニスが一番強い4年の先輩には可愛がられました。
その先輩が、私のブログに再三出てくる私の経営の師匠の一人です。
また、取引先の担当者の態度があまり気に入らなくて揉めていたときに、その人からも会社の中で私が一番嫌われていると言われたのです。
人生において、正面切って2度も「一番嫌われている」と言われる人もあまりいないと思います。
この時も、その本人に嫌われてもどうってことはありませんでしたが、取引先社内全体となると流石の私もへこみ反省したものです。
数年後その担当者が転勤になり、新たな担当者になった時にその旨を話しました。
すると、とんでもない誤解ですと。その担当者が担当する店の各方面からその人に関するクレームが相次ぎ転勤させられたのが実情と聞いて、妙な安ど感を覚えました。
最終的には、自信と驕りの境界線が無かったのでしょう。これらの経験を踏まえて驕りの怖さが身に沁みました。
それ以来、『夜郎自大』にだけはなるまいと誓ったものです。
この言葉を辞めていった社員にも贈りたいと思います。