プレミアムニッチ市場
2022年7月25日(月)に「高いから売れる」永谷武久 著 を読了しました。
近江牛の老舗の会社の物語です。
特に是非読むべき本と推薦はしません。
ただ中小企業の生き残り戦略としての「プレミアムニッチ」という考え方には大いに賛同します。
資本力のない中小企業が生き残るには、ニッチで勝負するしかありません。
そこまでは誰にでも理解できますが、更にその上のプレミアムとなるとほとんどの経営者が躊躇します。
そこに至るには、歴史、環境、技術、品質等のいろんな要素が絡み、且つその商品やサービスがストーリーを持っていないとプレミアムまでにはなりません。
そしてその情報発信の方法さえも、慎重に検討を重ねなければならないのです。
単なる高い価格だけで納得する消費者は少ないものです。
TV番組で、お笑いの今田耕司氏が競泳選手の池江璃花子さんを自腹で食事を御馳走するものがありました。
銀座の一等地に店を構えたその店舗の内装費用は4億円。コースは一人4万円の焼肉。
途中で、720ml1万円のお茶のボトルが出てくるのですが、二人共に飲んだ後の感想は「ほうじ茶!?」。
つまりストーリーが語られていないのです。
希少性とストーリーが合致した時には、消費者の中には我々の想像を超える金額でその対価を払う人が出てきます。
モノ余りの時代、成熟した消費行動の次のステップは、「プレミアムニッチ」になっていくと思います。
この観点から、商品やサービスを考え実行すれば成功の確率は上がる気がします。