やはり正しかった
私は「若い頃には全力で仕事をこなし、質素倹約を金科玉条にして天引きでお金を貯めて資産運用を行う。そうすることにより老後は豊かな資産と時間を味方につけることができる」と再三記述してきました。
この信念は、私の両親を見てそう思ったのです。
父は公務員で母は専業主婦の典型的な家庭でした。
尋常小学校しか出ていない父の役職はあまり高くもなく、給料もそれなりの額でしたでしょう。
そんな中、私たち二人の兄弟を大学まで行かせ、持ち家も持ち、その上貯金までしていました。
その方法が天引きでした。当時は毎年給料は上がっていったそうです。
その度に天引きの金額も増やして、ひたすら貯金したとのこと。
二人が熊本の震災で被災した時に後処理を全て私が行いました。
その時に知って驚いたのが二人共に生命保険にも加入しながら、そこそこ株式もあり定期貯金もあったことです。
自宅の売却資金と株式の現金化それに定期預金を加えると、二人が入居するサービス付き高齢者住宅の家賃を100歳を超えても払える金額でした。
総務省の家計調査では、60歳以上の二人以上世帯の持ち家比率は2021年で90%を超えるとのこと。
このことが老後を苦しくしている旨のことが新聞に掲載されていました。
理由は、長寿によって持ち家の修理回数が増えて、その金額が毎年のように上昇しているからだそうです。
マンションの修繕積立金も毎年上昇傾向にあり、年金だけの世帯には非常に重荷になっていると。
かといって老人が賃貸アパートに入居するのも難しい。孤独死や近隣トラブルの多さで大家の殆どが嫌がる。
私の信念は正しかったと改めて思いました。
今からでも遅くありません。若い頃の欲望に負けずに、シッカリとした人生設計を行うことです。