経営感覚
弊社グループは、創業時から会社の内容を社員に伝えてきました。
最初から、私が一人では何も出来ないことはわかっていたし、全員で一つの方向に向けて頑張ることが効率的であるとも予想できたからです。
そこから始まって、税理士を付けたり、税理士を変えたりしながら、現在の月次決算のスタイルになりました。
店別にPL、BS、CFが一目でわかるようになっています。
且つ、新車・中古車等の部門別にもわかるようになっているのです。
ここまでしても、興味を持つ社員はほとんどいなくて、店長クラスで今まで2人いた程度です。
しかしこれからは、二輪業界の販路網も整理統合され、残った店の売り上げ規模は大きくなるのですから、今までのバイク屋の店長感覚では、ディーラーとしての経営はできません。
その店の社長のつもりになれるかどうかで次の成長に大きな差が出ます。
ただ、バイクに関する知識は素晴らしくても、概して経理の感覚や数字を今から理解するには相当な苦労がいります。
そこで私は、わかりやすい指標を示すことで、少しずつ財務に興味を持ってもらうこととしました。
既述した「235」はその原点です。
YSP佐賀とYSP筑紫に次に示した指標が、3月、4月の最低売上高。
3月1500万円、4月2000万円を下回れば、黄色信号点滅と思えが次のステップ。
面白いもので、この3月、4月が上手くいけば1年上手くいくのです。
逆になれば大抵挽回は不可能です。
次が流動比率。200%を超えること。自己資本比率40%を超えること。
これらのことは、少しずつ息子達にも一部の店長にも浸透してきました。
しかし、営業キャッシュフローに関しては、殆どが理解できていません。
そこで、指標を考えました。
一番理解しやすいのが、総資産の10%を超えること(2輪業界では)。
一度に詳細を理解しなくてもよいのです。現場はお客様に喜ばれことを常に考えだすほうに力を向けるべきです。
ただ、毎月の決算結果を知ったときに、ここにあげた指標の数字に興味を持ち始めたら、経営感覚が身についた証拠です。
経営感覚が身についた店長がいる会社は、体質が強くなれます。