月に叢雲花に風
「つきにむらくもはなにかぜ」広辞苑によりますと、世の中の好事には、とかく障害の多いことのたとえ。
月や桜の花を風流に眺めていても、月にはいつの間にか雲が群がって月を隠し、美しく咲いた桜の花も風で散ってしまう。
良いことは続かない例えによく出てくる言葉です。
先日の小雨降る木曜日朝に、昨年末に加入した室外のテニススクールに行きました。
ここは、福岡の大手上場企業に就職しながら、自分の夢を追うために脱サラした若者が経営しているクラブです。
彼は30歳前後で、学生時代にインカレで個人優勝した男性。コートはオムニコート2面。
先週は雨で中止になりましたが、今回はレッスンを行うことに。
休憩中に彼が、「木曜日に雨ばかり降って運が悪いです」と私に漏らしました。
私は、「逆に考えた方が良いよ」とアドバイス。
経営して今年で3年になると言っていたので、彼には今が一番我慢しどころと教えていました。
素直な性格で私が勧めた「成しとげる力」永守重信著もすぐに購入して読了を報告してくれました。
あまり良くないことが続くと、「自分だけが何故」という気持ちに普通はなります。
現在の私も同様です。しかし、その期間を少しでも短くするには、「今からはきっと良いことがあるはず」と気持ちを切り替える単純な作業が重要なのです。
更に悪い時には、どうすればよくなるのか、あるいはこのままの自分でよいのか等の反省が十分にできるメリットがあるのです。
彼に帰り際にアドバイスしたポイント。
「絶好調の時が一番怖い。いずれ悪くなることはわかっているから」だからこそ、初心を忘れてはならないと。
不思議なもので、絶好調の後の悪くなる時には、一瞬にして落ちるものなのです。