束の間の休息
昨夜は、2年ぶりくらいにコンサートに行きました。
YSP佐賀の経理を終えた魔ダムと一緒に、中央区六本松の福岡市科学館サイエンスホールへ二人で出かけました。
引っ越しと彼女の経理が一番忙しい時期でしたので、本来は断るのですが、知人がわざわざチケットを二枚持ってきてくれたことと、会場が我が家からすぐの六本松でしたので、行くことにしました。
「西岡怜那 ピアノリサイタル」
知人の取引先である医師のお嬢様とのこと。福岡市出身で19歳で渡欧。オーストリア国立ザルツブルグ・モーツアルテウム大学ピアノ科、同大学院ピアノ・ソリスト科を最優秀で終了。数々の賞を受賞の25歳。
演奏曲は、前半の部が、「モーツアルト第10番 作品330 第一楽章 第二楽章 第三楽章」「シューマン 蝶々 作品2」「ベートーベン ピアノソナタ第14番 月光 作品27-2 第一楽章 第二楽章 第三楽章」
後半の部が「ラベル 道化師の朝の歌」「リスト 軽やかさ」「リスト ラ・カンパネラ」「ショパン 幻想ボロネーゼ 作品61」
前半の2曲は、我々が疲れていたせいか、ついついウトウト。
3曲目の知っている「月光」になって初めて体力回復。
初めて通しで3楽章まで聞きました。知っている1楽章では、幻想的なおとなしいとのイメージを持っていましたが、全部を聞き通すとかなり激しさも感じられ感動しました。
後半の部は、私も彼女もしっかりと全曲を聞きました。
なかでも最高に盛り上がったのが、リストの「ラ・カンパネラ」
魔ダム曰く「フジコ・ヘミングより上手い」
ど素人の私でさえ、演奏の素晴らしさに感動し、心揺さぶられました。
300人前後の会場でしたが、一番拍手が大きかったのがこの曲です。
約2時間の演奏を楽譜も見ずに引き通したのです。いったいどのような頭脳をしているのでしょう。
我々二人にとって、束の間の休息には十分すぎるものでした。
知人にお礼を言うために、早めに出口に出て彼を待っていました。
我々より10分ほど遅れて彼が出てきました。
そこで彼が我々に言ったこと。「ピアニストの彼女が25歳、29歳の兄が医師。二人ともによき伴侶を探しているが誰かいないかと、父親に頼まれている」と。
残念ながら、私の頭をフル回転しても、彼女や彼に相応しそうな人物は思い出せませんでした。