アリとキリギリス
私は常にキリギリスになりたくないと、そういう生き方をしてきました。
普段の生活は、普通で良い。しかし、不安というものだけは後半の人生に残したくないと。
ところが、このアリも、会社経営の組織のなかで考えると、違った風景が見えてきます。
面白いことに、働きアリは一般的には一生懸命に働くのですが、その内の2割は全然働かないことが分かっているそうです。
そして、その働かない2割のアリを排除しても、残りのアリの中からやはり2割は働かなくなるとのこと。
人間もアリも同様というのが、何とも情けない。
ただリーダーとしては、そのまま放置しておくわけにもいきません。
組織の長は、働く意欲のある人物により良い環境を与え、そうでない人には、反復できるようなルーティンを時間内にさせるのが効率的です。
ここが、人間とアリの違いでもあります。
人間は自分が意識しない限り、前向きになどなりません。
指示や命令など何の役にも立たないのです。
チャンスを与え、どうしようもないと分かった段階で、働きアリとそうでないアリを区別する事が重要な気がします。
このような考えなので、私には「仁」が無いと思われていますし、私も自分には意外にドライな面があることも自覚しています。
しかし、組織(会社)を存続させるために必要な事と割り切っています。