泥臭く危機意識をもって
シニア層の起業については何度も述べています。
特にコロナの影響で在宅勤務が増え、自由時間をどう使うかを考え、起業に踏み切る人も多いとか。
日本政策金融公庫総合研究所の調査によると、開業目的の1位は「自由に仕事がしたい」、2位が「経験や知識を生かしたい」だそうです。
私の感覚からは程遠い、とてもお洒落でスマートな目的なのです。
私の動機などは単純そのものでした。当時の私の会社の生涯賃金が2億円くらいの時、他に内定をもらっていた会社の方が1億円も多かったのです。
また、テニスのダブルスのパートナー(建設会社)が、我が社宅に遊びに来た時に年収を比較すると200万円も彼の方が多かったのです。
それならば自分で起業して、生涯賃金の10倍である20億円の資産を築こうが動機でした。
最近では、国や地方自治体の返済不要の補助金や助成金がかなり充実しており、開業資金は年々減少を続けているとのこと。
2020年のそれは989万円で過去最低だったそうです。
私が思うに、このようにスマートな目的で起業すれば、必死で貯めた開業資金約1000万円は2年で消失してしまいます。
先ずは、起業には自分の生活を守るために、必死で働く覚悟が必要なのです。
お金で汲々したくなければ、どんな仕事も法律を遵守していれば請け負うくらいの泥臭さの方が大事だと考えます。