マネーのまなび
日経新聞の2021年9月11日の紙面に、面白い記事が有りました。
「マネーのまなび 税務調査、相続税に包囲網」というものです。
この記事を要約すると、税務署も結局は取りやすい所から税金は効率的に取るというもの。
何故、相続税かというと、複雑な部分があり追徴課税が出来る可能性が大きいとのこと。
大金持ちが、シンガポールや英国等に逃げていくはずです。
私は何度も日本は格差社会ではなく、共産主義に近い話をしてきました。
現代における日本に、世界的な富豪が存在しないのも、税制に問題がある気がします。
2020年の企業における役員報酬に情けない現象が有りました。
世界のトップ自動車企業であるトヨタの社長である、豊田章男氏の役員報酬は僅か4.4億円。
新興のテスラCEOであるイーロンマスク氏のそれは、7324億円。
アメリカほどの格差は必要ないかもしれません。
それでもトヨタの社長ともなれば、10億円を超えてもおかしくないと思います。
かつては、渋沢栄一や岩崎弥太郎のような世界に冠たる大富豪がいたものです。
日本人はいつの間にか、「お金儲けは卑しいもの」という風に教育されてきました。
確かに「もったいない」「節約」等は、日本人の良さとして残すべきです。
しかし、正々堂々とお金を儲けることを礼賛する環境が無いと、国力は衰退するし、文化まで地に落ちます。
先進国の中でとても稀な、日本の共産主義的貧困を打破し、知恵と工夫と汗と行動で財力を増すことが出来る『ジャパンドリーム』が来ることを切に願っています。