Day zero
最近の気象庁の発表で、九州の豪雨に対する警戒が続いています。
ここ数年の大雨の被害を考えると分からなくもありません。
それでも私がもっと恐れるのは、『渇水』の方です。
福岡市内はこれまでも何度も『渇水』が発生しました。
特にひどかったのが、昭和53年5.20~54年3.24の「福岡大渇水」、最大一日19時間の断水。
次が平成6年8.4~平成7年5.31の「平成大渇水」、最大一日12時間の断水。
最近でも、似たような恐れがある年が続いています。
昨日の福岡市内の貯水率は69.9%で平年の82%をかなり下回っています。
視点を世界に向けますと、このレベルの話ではなくなります。
地球にはかなりおおきな帯水層(地下水が蓄えられている地層)があります。
それらは主に森林によって生じる雨が数千年かかって貯えられるのですが、森林伐採が進んでいることと、家畜のえさを栽培するための大掛かりな機械化による取水で、帯水層の水が枯渇を始めたのです。
世界の科学者はこのまま取水が進んでいけば、30年もしないうちに世界中の地下水が無くなると警告しています。
つまり、森林が育たなくなりほとんどの土地が砂漠化するというのです。
大雨は防ぎようがありますが、水が無くなると生きること自体が出来なくなります。
我々はもっとこれらを含む自然に関心を寄せるべきです。
タイトルの「Day zero」の意味は、『干ばつによって貯水池やダムの貯水量が著しく低下した際、貯水の枯渇を防ぐために水道水の供給を一時的に止める事』